专利摘要:
ステントを配送するカテーテル用取っ手組立体が、遠位先端部を備えた軸方向に細長い内側部材に取り付けられた近位取っ手と、端部にステントバスケットを備えた軸方向に細長い中間管に取り付けられた中間取っ手とを有する。中間取っ手は、内側部材の少なくとも一部の上に重なる。遠位取っ手が、中間管の少なくとも一部の上に重なった状態で軸方向に細長い外側部材に取り付けられている。
公开号:JP2011510706A
申请号:JP2010544426
申请日:2009-01-23
公开日:2011-04-07
发明作者:マーク ウッド;ジョン ゴールデン;ジョン マクウィーニー;ゲイリー リアンナ
申请人:ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc.;
IPC主号:A61M25-01
专利说明:

[0001] 本発明は、ステントを体内通路中に運搬し、装填し、そして配送する配送組立体及び方法に関する。特に、本発明は、ポリマーステント及び非ポリマーステントを含む半径方向に拡張可能なステントを装填して配送するシステム及び方法に関する。]
[0002] 〔関連出願の説明〕
本願は、2008年1月24日に出願された米国特許仮出願第61/023,233号明細書の権益主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その記載内容を本明細書の一部とする。]
背景技術

[0003] 管腔内プロテーゼは、種々の体内血管の疾患の修復及び治療に用いられる医療器具であり、ステントを含む。ステントは、一般に、体内の種々の管腔を開存すると共に支持するのに有用な生体適合性材料で作られた長手方向管状器具である。例えば、ステントは、体内血管、例えば冠状又は末梢血管系、食道、気管、気管支、結腸、胆道、尿道、前立腺、脳内に使用できると共に体内の種々の他の用途に利用できる。これら器具は、管腔の潰れた又は部分的に閉塞された区分を開存すると共に/或いは補強するために血管内に植え込まれる。]
[0004] ステントは、一般に、開放した可撓性の形態、例えば、少し挙げただけでも波状起伏部又はジグザグ部が設けられた螺旋状に巻かれたコイル、スロット付きステント、リング形ステント、編組ステント及び目の荒いメッシュワイヤステントを含む。超弾性材料及び金属形状記憶材料も又、ステントを形成するために用いられている。この可撓性形態により、ステントを半径方向に圧縮した状態で湾曲した血管中に挿入することができる。損傷した血管に隣接していったん正しく位置決めされると、ステントは、血管を支持してこれを補強するよう半径方向に拡張される。ステントの半径方向拡張は、カテーテルに取り付けられたバルーンのインフレーションによって達成でき、又は、ステントは、いったん配備されると半径方向に拡張する自己拡張型のものであっても良い。ステントがいったん植え込まれると、配送カテーテルを患者の体内から抜去する。]
[0005] これらシステムのうちの任意のものに関し、遠位端部に設けられたコンポーネント、例えば、バルーン、ステント、電極のアレイ等を保護するようシースがカテーテルの遠位端部に被せて設けられる場合がある。幾つかの実施形態では、シースは、カテーテルの近位端部上でこれに沿って遠位側に送り進められ、遂には、シースが遠位端部及びそのコンポーネントを覆い、或いは、変形例として、カテーテルの遠位端部をシース内に導入してこれがシースの遠位端部の近くに位置するまで前進させるのが良い。カテーテルの遠位端部は体内管腔内の所望の場所にいったん正しく位置決めされると、シースを引っ込めてカテーテルの遠位端部を露出させるのが良い。治療後、シースをカテーテルの遠位端部上でこれに沿って戻すのが良く又はカテーテルをシース内に引っ込め又は引き戻して器具全体を患者の体内から抜去するのが良い。]
[0006] シースが引っ込むようにするため、患者の体外に位置したシースの近位端部を単に引っ張るのが良く、その間、カテーテルを固定された位置に保持する。しかしながら、これによっては、シースの引っ込みの非常に正確な制御は得られない。さらに、かかる器具では、カテーテルの遠位端部に設けられた器具、例えばステントの配備中及び配備後、シースを遠位側の方向に前進させることが可能である。この遠位側への移動の結果として、配備された器具の不適切な配置及び望ましくない動きが生じる場合がある。シースのこの遠位側への移動は、ステント又は他の管状プロテーゼの配備に当って特に問題となる。したがって、カテーテル‐シースシステムを制御するための直感で分かり、簡単であり且つ/或いは費用がかからない器具が要望されている。]
[0007] ステント配送システムが当該技術分野において周知であるが、かかる配送システムの組み立ては込み入っている場合が多い。大抵の金属製の自己拡張型ステントとは異なり、プラスチック製のステントは、長期間にわたって圧縮状態で収納されると、永久的に変形し又はこれらの自己拡張性能のうちの幾分かを失う傾向がある。したがって、これらステントは、好ましくは、患者の体内に植え込まれる直前にステント配送システム中に装填される。]
発明が解決しようとする課題

[0008] しかしながら、実際の手術の直前におけるかかる装填ステップでは、多くのステップが必要な場合があり、しかもステント配送システムの一部ではない多数のコンポーネント(例えば、ツール及び固定具)を使用する必要がある。また、これら追加の器具の場合であっても、医師は、ステントを手で配送システム中に押し込むことにより装填プロセスを完了させなければならない場合が多い。したがって、このようにステントを装填することは、困難であって時間がかかる場合が多く、ステントを損傷させる恐れがある。したがって、装填プロセス中においてステントを損傷させる恐れを最小限に抑えた状態でステントをステント配送システム中に現場で装填する単純化された方法が要望されている。]
[0009] 本発明は、自己拡張型ステントを体内管腔中に送り込み又は配送する方法及びシステムに関する。特に、本発明は、ステントをステント配送カテーテル器具と組み合わせて装填して配送する組立体及び方法ならびにステント配送システム全体に関する。]
課題を解決するための手段

[0010] 本発明の一観点では、ステント装填・配備器具が提供される。この器具は、互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えた軸方向に細長い外側部材と、互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えると共に軸方向に細長い外側部材内に収納された軸方向に細長い内側部材とを有するのが良い。軸方向に細長い外側部材及び軸方向に細長い内側部材の遠位端部を軸方向に整列させると、これらの間にステント配備領域を構成することができる。互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えた中間部材を外側部材と内側部材との間に摺動可能に配置するのが良い。幾つかの実施形態では、中間部材の遠位端部は、ステントを受け入れるために外側部材の遠位端部を越えた遠位位置まで摺動可能であり、更に、ステントを中間部材から離脱させるためのステント配備領域を越えた場所まで外側部材の近位端部に向かって摺動可能であるのが良い。外側部材、内側部材及び/又は中間部材は、互いに独立して軸方向に動くことができ又は摺動可能であるのが良い。これら部材は又、全体として又は対の互いに異なる組み合わせの状態で一斉に軸方向に動くことができ又は摺動可能であるのが良い。さらに、中間部材の遠位端部は、内側部材及び外側部材の位置が一定に又は比較的一定に保たれた状態で外側部材の遠位端部を越えた遠位位置まで摺動可能であるのが良い。中間部材は更に、内側部材及び外側部材の位置が一定に又は比較的一定に保たれた状態でステント配備領域を越えた場所まで外側部材の近位端部に向かって摺動可能であるのが良い。]
[0011] かかる器具は、互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えたステントバスケットを更に有するのが良い。幾つかの実施形態では、近位端部は、中間部材の遠位端部に固定的に設けられるのが良い。ステントバスケットは、切頭円錐形の形をしていて、その近位端部から見て遠位側の方向に外方に広がるのが良い。幾つかの実施形態では、ステントバスケットは、ポリマー材料で構成されるのが良い。ステントバスケットは、一部分又は相当な部分が編組ポリマーフィラメントから成るのが良い。編組フィラメントは、ポリマー薄膜内に収納されるのが良い。中間部材は、細長い管状器具であるのが良い。ステントバスケットは、金属、ポリマー又はこれら両方の組み合わせから成るのが良い。]
[0012] かかる器具は、内側部材の遠位端部よりに設けられていて、ステントを内側部材と外側部材との間のステント配備領域に解除可能に固定する管状バンドを更に有するのが良い。幾つかの実施形態では、外側部材は、ステントをステント配備領域から放出するために近位端部に向かって摺動可能であるのが良い。代表的には、外側部材は、内側部材及びステントバスケットが固定された状態で又は実質的に動かない状態で摺動するのが良い。]
[0013] かかる器具は、外側部材の近位端部のところに設けられた遠位取っ手を更に有するのが良く、近位取っ手が内側部材の近位端部のところに設けられるのが良く、中間取っ手が中間部材の遠位端部のところに設けられるのが良い。中間取っ手は、遠位取っ手と近位取っ手との間に軸方向に配置されるのが良い。遠位取っ手は、内側部材の近位端部の遠位側に軸方向に設けられるのが良い。取っ手は、分離可能であり、機械的に嵌合可能であり(意志的に嵌合可能又はロック可能であることを含む)且つ/或いは外側部材、内側部材及び中間部材の独立又は非独立軸方向運動又は摺動を可能にするよう組み込み可能である。]
[0014] この観点の器具は、半径方向に拡張可能なステントを収容して放出するのに有用な場合がある。半径方向に拡張可能なステントは、編組ステントを含むポリマーステントであるのが良い。グラフト、例えば被覆体、ライナ、フィルム、皮膜及びこれらの組み合わせをステントの少なくとも一部分を覆って設けるのが良い。幾つかの実施形態では、ステントは、編組ポリマーステントであるのが良く、グラフトは、シリコーン皮膜又はフィルムであるのが良い。さらに、ステントは、マルチコンポーネントステント(ステントとは別体のグラフト)であるのが良く、金属から成るのが良い。]
[0015] 本発明の別の観点では、ステント装填・配備システムが提供される。このシステムは、半径方向に拡張可能なステント、互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えた外側部材及び互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えていて外側部材内に摺動可能に収納された内側部材を有し、外側部材及び内側部材の遠位端部は、軸方向に整列可能であり、システムは、外側部材と内側部材との間に構成されたステント配備領域及び互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えていて、外側部材と内側部材との間に摺動可能に配置された中間部材を更に有し、中間部材の遠位端部は、ステントを受け入れるために外側部材の遠位端部を越えた遠位位置まで摺動可能であるのが良く、更に、ステントを中間部材から離脱させるためにステント配備領域を越えた場所まで外側部材の近位端部に向かって摺動可能であるのが良い。]
[0016] ステントを配送及び配備器具中に装填する方法も又、本発明により提供され、かかる方法は、(i)互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えた半径方向に拡張可能なステントを用意するステップ、配送及び配備器具であって、この器具が互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えた外側部材及び互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えていて、外側部材内に摺動可能に配置された内側部材を有し、外側部材及び内側部材の遠位端部は軸方向に整列可能であり、ステント配備領域が外側部材と内側部材との間に構成されるのが良く、器具が互いに反対側に位置した近位端部及び遠位端部を備えたステントバスケットを有し、ステントバスケットの近位端部を中間部材の遠位端部に固定的に配置することができる配送及び配備器具を用意するステップで、(ii)中間部材の遠位端部を外側部材の遠位端部を越えた遠位位置まで軸方向に動かし又は摺動させるステップ、(iii)ステントの近位端部をステントバスケットに係合させるステップ、(iv)ステント及び中間部材を外側部材の近位端部に向かって軸方向に動かし又は摺動させてステントをステント配備領域内で半径方向に圧縮するステップ、及び(v)ステントを中間部材から離脱させるためにステントバスケットをステント配備領域を越えた場所まで軸方向に動かし又は摺動させるステップを有する。]
[0017] この方法は、内側部材の遠位端部よりに設けられていて、ステントを内側部材と外側部材との間でステント配備領域内に解除可能に固定する管状バンドを用意するステップを更に有するのが良い。さらに、この方法は、ステントをステント配備領域から放出させるための近位位置に向かって外側部材を軸方向に動かし又は摺動させるステップを更に有するのが良い。この方法は、外側部材の近位端部のところに設けられた遠位取っ手を用意するステップ、内側部材の近位端部のところに設けられた近位取っ手を用意するステップ及び中間部材の近位端部のところに設けられた中間取っ手を用意するステップを更に有するのが良く、外側部材、内側部材又は中間部材の独立軸方向運動を取っ手の手動操作により達成できる。]
[0018] 本発明の上記目的、特徴及び利点ならびに他の目的、特徴及び利点は、添付の図面と関連して読まれるべき本発明の例示の実施形態の以下の詳細な説明から明らかになろう。]
図面の簡単な説明

[0019] 本発明の一実施形態の断面図である。
図1に示されている実施形態の遠位部分の断面図である。
本発明のステントの平面図である。
本発明のステントの別の実施形態の断面図である。
本発明のステントの更に別の実施形態の断面図である。
本発明のステントの更に別の実施形態の断面図である。
本発明のステントの更に別の実施形態の断面図である。
本発明のステントの更に別の実施形態の断面図である。
ステントが装填された状態の図1に示されている実施形態の断面図である。
中間取っ手が近位取っ手の方に引っ張られた状態の図9に示されている実施形態の断面図である。
ステントが部分的に配備されている状態の図9に示された実施形態の断面図である。
図1に示されている実施形態の3つの取っ手の断面図である。
中間取っ手が遠位側に配置されている状態の図12に示されている取っ手の断面図である。
ステントの装填前における図1に示されている実施形態の側面図である。
ステントが部分的にバスケットによって保持されている状態の図14に示された実施形態の側面図である。
図1の実施形態のバスケット及びステントの側面図である。
図1の実施形態のバスケット及びステントの側面図である。
互いに別々の各管状部材の分解組み立て平面図である。
図18に示されているバスケットの更に別の実施形態の側面図である。
バスケットの更に別の実施形態の側面図である。
本発明の軸方向に細長い内側部材の側面側斜視図である。
本発明の近位取っ手の側面図である。
図22に示されている近位取っ手の側面図である。
本発明の管状部材の傾斜又は斜切縁部の断面図である。
本発明の取っ手の断面図である。
本発明のバスケットレトラクタ取っ手の側面側斜視図である。
本発明の中間取っ手解除機構体の側面側斜視図である。
ウイング付き特徴部を備えた中間取っ手の更に別の実施形態の側面側斜視図である。
機構体が成形により収納された近位取っ手の切除側面図である。
中間取っ手が初期位置にある状態の本発明の側面図である。
遠位取っ手が中間取っ手から遠ざかった位置にある状態の図1に示されている実施形態の側面図である。
中間取っ手が近位取っ手中に完全に挿入された状態の図1に示されている実施形態の側面側斜視図である。
遠位取っ手が近位取っ手の近くの位置にある状態の図1に示されている実施形態の側面側斜視図である。
図1の実施形態の3つの取っ手の断面側面図である。
上記機構体及び取っ手インターロック機構体の更に別の実施形態の断面側面図である。
遠位取っ手が中間取っ手の近くに位置した状態の実施形態の側面側斜視図である。
中間取っ手がボタンを供えている状態の図1に示されている実施形態の斜視図である。] 図1 図12 図14 図18 図22 図9
実施例

[0020] 「遠位」という用語及びその派生語は、本発明のオペレータ又は医師から遠ざかる方向を表し、「近位」という用語及びその派生語は、本発明のオペレータに向かう方向を表している。したがって、「遠位」及び「近位」という用語が体内、例えば人体内にオペレータによって配備されている組み立て装置又はシステムとの関連で本明細書で用いられる場合、「遠位」という用語は、オペレータに対して「近位」側に位置する場所よりも体内の更に先に位置する体内の又はその近くの場所を意味する。]
[0021] 図1は、本発明のステント装填・配送システム100の断面図である。システム100は、図示のように、半径方向に自己拡張型のプロテーゼ、又は人工器具、例えばステント及び/又はステント‐グラフトの装填、径管腔配送及び径管腔内配備に特に好適である場合がある。システム100は、軸線回りに同心状であり且つ互いに反対側の近位端部と遠位端部を有する3つの細長い円筒形部材を備えたカテーテル型器具を有するのが良い。これら3つの部材は、次のように構造化されているのが良く、即ち、可撓性の軸方向に細長い内側部材120(管又は中実体として構成されている場合がある)がステントを送り出すことができる起点となる支持プラットフォーム又はステントホルダ210を有するのが良く、軸方向に細長い管状中間部材140が内側部材120を摺動可能に収容しており、軸方向に細長い管状外側部材160が中間部材140を摺動可能に収納しており、これら部材は全て、図1に示されているように相互に密接に関係している。以下において、部材120,140,160について詳細に説明する。] 図1
[0022] 部材120,140,160は、配送システム100の遠位端部109のところに設けられたステント配備領域110の変化を生じさせるよう操作可能である。具体的に説明すると、ステント配備領域110は、外側部材160の遠位端部159及び内側部材120の遠位端部119が互いに最も遠ざかった特定の位置にあるとき、これら軸方向端部159,119相互間の領域として定義できる。幾つかの実施形態では、中間部材140のステントホルダ210は、ステント300を受け取るために外側部材160の遠位端部159を超えて遠位位置141まで摺動する(滑らせる)ことができる。加うるに、ステントホルダ210は、中間部材140からステント300(図2に示されている)を離脱させるためにステント配備領域110を超えた場所161まで外側部材160の近位端部157に向かって逆方向に摺動することができる。] 図2
[0023] 次に、部材120,140,160相互間の機械的関係について説明する。システム100の各部材は、次のようにそれぞれの取っ手によって構成されると共に近位端部のところが制御可能であり、即ち、近位取っ手130が内側部材120の近位端部117のところに固定的に設けられるのが良く、中間(幾つかの実施形態では、バスケットの引き戻し又は引っ込めのため)取っ手150が中間部材140の近位端部137のところに設けられるのが良く、遠位(幾つかの実施形態では、ステント配備のため)取っ手170が外側部材160の近位端部157のところに設けられるのが良い。遠位取っ手170は、幾つかの実施形態では、長手方向において、他の取っ手に関して医師から最も遠ざかって又は内側部材120の近位端部117から遠ざかって設けられるのが良い。中間取っ手150は、遠位取っ手170と医師の最も近くに配置されるのが良い近位取っ手130との間に設けられるのが良い。]
[0024] 取っ手130,150,170は、互いに対して軸線98に沿って長手方向に変位可能であり、それにより、ステント300(図15に示されている)の選択的な配備及び引き戻しが可能である。本質的には、取っ手130,150,170の操作又は軸方向運動により、それぞれ、管状部材120,140,160の互いに独立した軸方向運動が可能である。例えば、中間取っ手150は、中間部材140を軸方向に動かすよう遠位位置151と近位位置153との間で摺動することができる。かかる運動は、中間部材140の独立した又は実質的に独立した運動可能にするよう他の取っ手130,170を固定し又は比較的固定したままにした状態で実施できる。中間部材140を動かしている間、内側部材120及び外側部材160は、固定され又は比較的固定されたままの状態であるのが良い。] 図15
[0025] 本発明では、近位取っ手130が中間取っ手150と協働することができる。近位取っ手130は、中間取っ手150の相当な部分を完全に引き戻し又は受け入れるよう設計されているのが良い。幾つかの実施形態では、図12に示されているように、近位取っ手130は、開口部132及び中間取っ手150の特定のシャフト部分155′を受け入れるレセプタクル(収容部)134を備えるのが良い。図12は、円形又は楕円形の開口部132及び樽形のレセプタクル134を示しているが、これら形状は、例示目的で与えられているに過ぎない。本発明は、これら部材について図示の形状以外の他の形状を含む。中間取っ手150のシャフト部分は、レセプタクル134内への摺動を容易にするよう摺動可能な形状(管状又はその他の形状)を備えるのが良い。加うるに、レセプタクル134の直線的表面は、案内138を有するのが良く、中間取っ手150は、中間取っ手150が容易に滑り込んだり滑り出たりすると共に望ましくない捩れを阻止するようこれを助け又は案内する対応の軌道156を有するのが良い。変形例として、レセプタクル134の端と端との間の内寸及び中間取っ手150のシャフト155の長さは、所定の長さを備えても良い。このようにして形作られると、レセプタクル134の内端部133は、中間取っ手150の近位端部を妨害することができ、それにより、中間取っ手150の遠位端部が近位端部130の遠位端部内に嵌り込み又は衝突するのが阻止される。] 図12
[0026] 加うるに、図12に示されているように、中間取っ手150は、近位取っ手130と組み合わさった状態で、ロック機構体500(例えば触知できる戻り止めを備えている)を有するのが良い。ロック機構体500は、以下に詳細に説明するように近位取っ手130に対する中間取っ手150の遠位側位置決めを制御するよう構成されているのが良い。さらに、中間取っ手150は、近位取っ手130と組み合わさって、取っ手インターロック機構体600を更に有するのが良く、この取っ手インターロック機構体は、中間取っ手150をインターロックしてレセプタクル134からのその完全な抜け出しを阻止する。取っ手インターロック機構体600は、医師が自分の感覚認知に基づいてこれら要素を制御したりロックしたりすることができるようにする触知可能な特徴部を備えるのが良い。] 図12
[0027] 以下において機構体500の細部について説明する。図12に示されているように、開口部132の一区分131は、近位取っ手130の遠位端部の位置129のところに設けられた張り出し突起136を有するのが良い。幾つかの実施形態では、突起136は、案内138の反対側に設けられるのが良い。しかしながら、この突起は、中間取っ手150の幾つかの部分と一致して内部レセプタクル内にこれに沿うどこかの場所に配置されても良い。中間取っ手150の対応の部分は、機構体154(幾つかの実施形態では可撓性である)及び中間取っ手150の近位端部151の近くの位置に設けられた取っ手インターロック152を有するのが良い。可撓性機構体154は、中間取っ手の近位端部に向かって延びると共に外力が加えられると、半径方向内方に曲がる湾曲傾斜延長部を備えるのが良い。中間取っ手150をレセプタクル134内に引っ込め又は引き戻す際、機構体154は、突起136に当って撓んでこれを通過することができる。] 図12
[0028] 取っ手インターロック機構体600を同様に形成するのが良い。具体的に説明すると、取っ手インターロック152は、中間取っ手150の近位端部に隣接した場所から延びる突起を備えるのが良い。取っ手インターロック152の形状は、取っ手インターロックが突起136の一領域に係合し、それにより中間取っ手150のそれ以上の直線運動を制限するような表面領域を備えるよう設計されているのが良い。かくして、取っ手インターロック152は、中間取っ手150を「捕捉」する。かかる機構体600は又中間取っ手150が中間部材140を縁側に遠すぎるほど動くのを阻止すると共にステント装填バスケット200がステントホルダ210に当るのを阻止することができる。幾つかの実施形態では、取っ手インターロック152ならびに機構体154は、中間取っ手150の近位した側に設けられるのが良い。しかしながら、突起136の配置状態と同様、これら機構体を突起136の場所と一致して中間取っ手150のシャフト155に沿うどこかの場所に配置しても良い。]
[0029] ロック機構体500及び取っ手インターロック機構体600を安定した状態が得られるよう別の機構体によって性能が高められるのが良い。また、図12で理解されるように、突起136のための凹み安定領域を提供するよう棚部156aを機構体154と取っ手インターロック152との間に設けるのが良い。このように形成されると、中間取っ手150が完全引き戻し又は引っ込み位置から突き出ているときに、突起136は、機構体154上でこれに沿って摺動し、棚部156a上に載るようになる。突起136が棚部156a上にいったん載ると、取っ手インターロック152は、突起136を捕らえて突起136が中間取っ手150の近位端部151に向かってそれ以上摺動するのを阻止すると共に、中間取っ手150が完全に脱落するのを阻止する。突起136が棚部156a上に載る位置は、2つの取っ手130,150が互いにロック状態になる位置を定め、部材120,140の位置は、互いに対して静止状態にある。この位置は又、医師がステントを装填のために容易に配置できる初期ステント装填位置を定める。この位置により、医師は、中間取っ手150を近位取っ手130内に完全に引き戻す前に、ステントを装填することができる。したがって、突起136は、取っ手インターロック152及び機構体154と組み合わさって、中間部材140の位置を安定化させるだけでなく、適正なステント配置を可能にする体系的な制御方式を提供する。このように構成されているので、近位取っ手130及び中間取っ手150の相対位置及び相対運動は、取っ手130,150,170の包囲され且つ結び付けられた設計によって機械的に制限できる。] 図12
[0030] 突起136と取っ手インターロック152と機構体154の組み合わせの性能を数種類の互いに異なる仕方で一段と高めることができる。例えば、中間取っ手150は、中間取っ手150をレセプタクル134内に挿入する際に別のストップとしての役目を果たすことができる遠位フランジ部分157aを有するのが良い。さらに、フランジ部分157aは、近位取っ手130に設けられている遠位凹み領域125内にぴったりと滑り込むよう設計されているのが良い。かくして、中間取っ手150は、引き戻されたときに近位取っ手130内で面一をなすのが良く或いは図27に示されているように接近しにくいよう設計されるのが良い。中間取っ手150のための解除機構体700が医師にとって接近しにくい場合、ステントが時期尚早に配備される恐れが低い。] 図27
[0031] 加うるに、中間取っ手150のフランジ部分156aは、中間取っ手150を近位取っ手130に対して突き出したり引き戻したりする解除機構体、例えばボタン158を更に有するのが良い。特に、解除機構体又はボタン158は、機構体154a(これは、戻り止めとして機能することができる)の押し下げを作動させて中間取っ手150を突起136から離脱させ、それによりステントを装填する必要がある場合、近位取っ手130内への完全引き戻しが容易になる。図37は、図示のように互いに密接に関連した取っ手130,150,170及び機構体154aを示す配送システム100の部分斜視図である。図26は、レセプタクル134内への引き戻し直前における開口部132及び中間取っ手150の実質的なシャフト部分155の細部を示している。図25に示されているように、中間取っ手150は、頂部150aに設けられていて、中間取っ手150の底部150b上における機構体154の運動を作動させ、それにより中間取っ手が近位取っ手130内に完全に引っ込むことができるようにする解除機構体158を更に有するのが良い。加うるに、近位取っ手130は、解除機構体158と協働するフランジ部分128を有するのが良い。かくして、中間取っ手150の解除機構体158は、レセプタクル134内に引き戻されると、近位取っ手130のフランジ部分128と面一をなすよう設計されるのが良く又は図27に示されているように接近しにくいよう設計されるのが良い。] 図25 図26 図27 図37
[0032] 幾つかの他の特徴が本発明によって想定されている。例えば、形態が別の実施形態では、取っ手インターロック152及び機構体154は、図12に示されているように中間取っ手150の設計に当たり単一の成形特徴部であっても良い。幾つかの実施形態では、図28に示されているように、中間取っ手150は、別の特徴部を有しても良い。例えば、中間取っ手150は、幾つかの実施形態では、掴み具合を向上させるようその遠位端部153のところに設けられたウイング付き突出部169を有するのが良い。ウイング付き突出部169により、医師は、自分の指又は任意他の手段を利用することにより突出部169のうちの1つを用いて掴むことができる。中間取っ手150は、掴み具合を向上させる変形例としての他の特徴部を備えても良い。例えば、本発明の配送システム100の更に別の実施形態では、中間取っ手150の位置は、近位取っ手130とインターロック関係をなす別の制御手段、例えばロッド(図示せず)によって制御される。幾つかの実施形態では、中間取っ手150の位置は、近位取っ手130とインターロック関係をなす別の掴み、例えばロッドによって制御可能である。また、もし望ましい場合には、中間取っ手150の保持は、取っ手を分離することができないような特徴部によって永続的に行われても良い。例えば、取っ手は、当業者であれば理解されるように、ねじ山、ラチェット、接着剤、摩擦力又は他の機構体とインターロックすることができる。] 図12 図28
[0033] 加うるに、取っ手130,150,170の各掴み部分は、追加の新規な特徴部を更に有するのが良い。例えば、リブ127を図29に示されているように成形により近位取っ手130に設けることにより、近位取っ手130は、カテーテル管状部材の取り付け具合を向上させるよう組み立てプロセス中、中間取っ手150に係合するよう設計されるのが良い。図29に示されているように、幾つかの実施形態では、中間取っ手150は、近位取っ手130と対応関係をなして相互作用する機械的特徴部を備えたフランジ状又はノブ状のストップ150sを有するのが良い。さらに、中間取っ手150のための機構体154も又、図29に示されているように近位取っ手130の取っ手内部に成形により組み込まれるのが良い。このように構成されると、カテーテルの管は、近位取っ手130を通過し、そのリブ127内に固定できる。本発明の幾つかの実施形態では、近位取っ手130は、組み立てプロセス中、中間取っ手150を良好に掴んでこれを保持するよう設計されるのが良い。また、全ての取っ手は、表面設計に関して掴み又は人間工学的設計のための軟質ポリマーを有するのが良い。例えば、成形リブ127は、中間取っ手150内への固定具合を向上させるよう近位取っ手130の管状部材に取り付けられるのが良い。加うるに、全ての機構体は、定位置に成形されるのが良い。例えば、幾つかの実施形態では、中間取っ手150のための機構体154も又、成形により取っ手150の内部に設けられても良い。] 図29
[0034] 図1に示されているように、システム100は、内側部材120の遠位端部のところに設けられた遠位先端部240をさらに有するのが良い。かくして、内側部材120は、幾つかの実施形態では、一端部が遠位先端部240により、他端部が近位取っ手130により構成されるのが良い。遠位先端部240は、例えば、テーパ付き先端部としてシステム100の無傷性挿入及び引っ込みを可能にするよう対称形をなして最適化されているのが良い。また、遠位先端部240は、軟質材料から成るのが良い。このように構成されると、遠位先端部240は、体内に管腔に外傷を生じさせることなく体内管腔をナビゲートするのに有用な場合がある。] 図1
[0035] 加うるに、これら部材のどれも、システム100の性能を向上させるようその長さに沿って任意の部分のところに漸変剛性を有するのが良い。例えば、内側部材120は、医師の要望に応じて撓むことができる任意の種々の物理的材料で構成されるのが良い。幾つかの実施形態では、内側部材120は、プラスチック(合成)又はポリマー(これは、天然材料を含む場合がある)コアを有するのが良い。また、内側部材120の近位端部117は、遠位部分119に対して比較的剛性の部分120″を有するのが良い。内側部材120の剛性の部分120″は、近位取っ手130に固定されるのが良い。]
[0036] これら部材のうちのどれも、その長さに沿って何通りかの様々な直径を有するのが良く、ただし、これらの様々な直径がステントの装填配備の制御を向上させるのに役立つことを条件とする。例えば、内側部材120は、近位部分120″から延びると共にこれよりも大きな直径を有する遠位可撓性厚肉部分120′を有するのが良く、その結果、近位部分120″は、中間取っ手150内に摺動可能に収納可能であり、遠位部分120′は、中間取っ手150の一部分中でのみ摺動可能であるようになる。かかる場合、中間取っ手150は、近位開口部440よりも大径の遠位開口部420を有するのが良い。かかる構成は、ステント300の装填中、中間部材140に対する遠位部分120′の軸方向運動を可能にするためのストップ又は制限部として機能することができる。遠位部分120′は、半径方向に比較的可撓性であるのが良い。これにより、カテーテルシステム100を捩れの恐れを少なくした状態で取っ手130から患者の血管中に容易に押し込むことができるよう制限された可撓性が得られる。可撓性遠位部分120′は患者の血管内で拡張形態でシステム100から配備できるよう遠位先端部240の近くで外側部材160内にコンパクトにされたステントを支持するよう構成されているのが良い。]
[0037] 部材相互間の運動具合は、例えば外側部材が内側部材に接触する隆起領域を設けることにより表面領域接触度を減少させることにより向上可能である。かかる隆起領域又は表面領域の減少手段としてはバンプ(こぶ状突起)、リブ等が挙げられる。]
[0038] 管状部材120,140,160は、体に適合性のある材料、例えば生体適合性ポリマーで形成されるのが良い。幾つかの実施形態では、カテーテルシステム100の相当な長さに沿って延びるコア内側部材120の剛性部分120″は、プラスチック材料、例えばPEX(架橋ポリエチレン)又は金属、例えばニチノールで形成された細長いコイルばねで形成されるのが良い。加うるに、滑りやすい外側シースとして機能する外側部位材160は、幾つかの実施形態では、半径方向に可撓性(側方に曲がる)、軸方向に剛性(長手方向に延伸できない)の材料、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は以下に説明する他の同様な材料で形成されるのが良い。]
[0039] しかしながら、本発明は、外側部材としてPTFEの使用だけには限定されず、材料の組み合わせを含む他の材料を適当に用いることができる。具体的にいえば、材料のうちの任意のものが、補強材料、例えば編組体、コイル等及び/又は幾何学的形状及び/又は材料の局所追加又は除去によって補強でき又は改良できる。例えば、適当な生体適合性材料の非限定的な例としては、ポリオレフィン、例えばポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)及びポリプロピレン(PP)、ポリオレフィンコポリマー並びにターポリマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタンウレア、ポリプロピレン及びポリカーボネート、ポリビニルアセテート、ポリエーテル‐ポリエステルブロックコポリマーを含む熱可塑性エラストマー、ポリアミド/ポリエーテル/ポリエステルエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、シリコーン樹脂、これらの組み合わせ及びこれらのコポリマー等も又挙げられるが、これらには限定されない。管状部材120,140,160の構成材料は、同種であっても良く異種であっても良い。]
[0040] 管状部材120,140,160は、これらの内面、外面又はこれらの部分に施された表面処理剤及び/又は皮膜を更に有するのが良い。皮膜を管状部材120,140,160の全てに被着させる必要はなく、個々の部材の被覆、非被覆、部分被覆等を行っても良い。有用な被覆材料としては、任意適当な生体適合性皮膜が挙げられる。適当な被膜の非限定的な例としては、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン、親水性材料、ヒドロゲル等が挙げられる。有用な親水性被膜材料としては、アルキレングリコール、アルコキシポリアルキレングリコール、例えば酸化メトキシポリエチレン、ポリオキシアルキレングリコール、例えば酸化ポリエチレン及びそのコポリマー、酸化ポリエチレン/酸化ポリプロピレンコポリマー、酸化ポリアルキレン改質ポリジメチルシロキサン、ポリホスファゼン、ポリ(2‐エチル‐2‐オキサゾリン)、(メト)アクリル酸のホモポリマー及びコポリマー、ポリ(アクリル酸)、メチルビニルエーテル及びマレイン酸のコポリマーを含む無水マレイン酸のコポリマー、ポリ(ビニルピロリドン)及びその誘導体を含むピロリドン、ビニルピロリドンのホモポリマー及びコポリマー、ポリ(ビニルスルホン酸)、ポリ(N‐アルキルアクリルアミド)を含むアクリルアミド、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(カルボン酸)、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルスルホン酸、水溶性ナイロン、ヘパリン、デキストラン、改質デキストラン、ヒドロキシル化キチン、コンドロイチンスルフェート、レシチン、ヒアルラノン、これらの組み合わせ及びコポリマー等が挙げられるが、これらには限定されない。適当なヒドロゲル被膜の非限定的な例としては、酸化ポリエチレン及びそのコポリマー、ポリビニルピロリドン及びその誘導体、ヒドロキシエチルアクリレート又はヒドロキシエチル(メト)アクリレート、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレン無水マレイン酸、これらの組み合わせ及びコポリマー等が挙げられる。種々の特徴のうちで適当な被膜材料及びかかる被膜材料で医療器具を被覆する方法の追加の細部は、米国特許第6,447,835号明細書及び同第6,890,348号明細書に見受けられ、これら米国特許を参照により引用し、これらの記載内容全体を本明細書の一部とする。かかる皮膜及び/表面処理剤は、所望ならばステントの装填及び/配備を助けるために望ましくは外側部材160の内部又はその一部分に被着されるのが良い。]
[0041] 図1に戻ってこれを参照すると、カテーテルシステム100の遠位先端部240は、側方に動くことができるよう製作されるのが良い。すなわち、遠位先端部240は、コア内側部材120の軸方向とは異なる半径方向(側方)に自由に浮動することができる状態のままである。かくして、遠位先端部240に差し向けられてこれに加えられたほんの僅かな力であっても、遠位先端部の位置が動いて加えられた力の源から遠ざかる場合がある。この特徴は、患者の体内における手技と関連している場合の多い極度に曲がりくねった経路中でカテーテルシステム100をナビゲートする医師の仕事を容易にすることができ、ステント配送部位に配送するのに必要なステップ及び時間が減少する。] 図1
[0042] 更に図19及び図20に示されているように、幾つかの実施形態では、システム100は、ステント300に係合する互いに反対側の近位端部202と遠位端部204を備えたステントバスケット200を有するのが良い。例えば、近位係合端部202は、ステント装填中間部材140の遠位端部139に固定的に配置され又はかかる遠位端部のところに設けられるのが良い。ステントバスケット200は、切頭円錐形の形をしていて、その近位端部のところが小径であるのが良く、即ち、その近位係合端部から見て遠位側の方向に外方に広がるのが良い。ステントバスケット200は、ステントバスケット200を外側部材160の遠位端部内に摺動可能に収納することができるよう潰れることができる薄膜であるのが良い。変形例として、ステントバスケット200は、図20に示されているように半径方向に拡張可能な部材200から成っていても良く、かかる部材200は、ステントバスケット200を外側部材160内に摺動可能に収納することができるよう潰れることができる。例えば、ステントバスケットは、多孔性チューブ、フレキシブルチューブ又は任意他の構成可能なチューブであるのが良い。幾つかの実施形態では、ステントバスケット200は、ポリマー部材200であるのが良い。ステントバスケット200は、一部が又は大部分が編組フィラメント206を含むのが良い。編組フィラメント206は、ポリマーフィラメント、金属フィラメント及び任意他の適当なフィラメントから成るのが良い。変形例として、編組フィラメントをポリマー薄膜内に収納しても良い。] 図19 図20
[0043] 本発明の別の好ましい特徴は、相当大きな外力がステントに作用することなく、ステントを定位置に一時的に保持するようステントホルダ210を内側部材120の遠位部分119に設けるのが良いということにある。ステントホルダ210は、更に管状バンド220により構成されるのが良い。幾つかの実施形態では、ステントホルダ210は、ステントバスケット200をステント300から軸方向に遠ざかって変異させた後であっても、ステント300をシステム100内に解除可能に保持できる。かかる特徴により、所望ならば、ステント300の大部分を配備し、次にステントバスケット200により再捕捉し、又は再係合でき、その後ステント300を完全に配備できる。再捕捉は、外側部材160をステント300上でこれに沿って軸方向に摺動させることにより達成できる。さらに、例えばステントバスケット200を軸方向に前進させてステント300を内側部材120と外側部材160との間で再位置決めすることにより、ステントバスケット200を内側部材120と外側部材160との間に再位置決めすることができる。さらに、システム100全体を近位側に又は遠位側に動かしてステント300をこの中に再位置決めすることができる。]
[0044] これら特徴により、とりわけ、本発明のシステム100内におけるステント300の再装填性能(再拘束性)が得られる。例えば、外側部材160を管状バンド220を遠位側に超えた場所までステント300上でこれに沿って前進させて、内側部材120の位置に対するステントバスケット200及び/又は中間部材140の位置を解除可能に且つ固定的に設定することができる。外側部材160を管状バンド220を近位側に超えて引き戻すことができ、それによりステント300を外側部材160内に且つ/或いは内側部材120上に再位置決めすることができる。外側部材160をステント300及び管状バンド220上でこれに沿って再び前進させると、内側部材120の位置に対するステントバスケット200及び/又は中間部材140の位置を解除可能に且つ固定的に再設定することができ、それによりステントが再装填される。]
[0045] カテーテルシステム100の別々の部材120,140,160は、融通性及び制御を容易にする。例えば、近位取っ手130及び中間取っ手150が、固定され又は比較的固定されている間、医師は、遠位取っ手170を軸方向に動かして外側部材160の遠位端部159が実質的に内側部材120の遠位端部159まで摺動することができるようにする。外側部材160の独立した又は実質的に独立した摺動運動は、内側部材120とは独立し又は実質的に独立しており、中間部材140は固定状態又は比較的固定状態のままである(例えば、ステントを保持するため)。]
[0046] 幾つかの実施形態では、3つ全ての部材120,140,160は、初期配備、再位置決め及び抜去を可能にするよう互いにインターロック関係をなすのが良い。オプションとして、近位取っ手130を他の取っ手170,150が固定状態又は比較的固定状態のままで、遠位位置と近位位置との間で軸方向に動かすことができる。この軸方向運動により、外側部材160及び中間部材140が固定状態又は比較的固定状態のままで、内側部材120の独立した又は実質的に独立した運動が容易になる。]
[0047] 本発明は、これら運動には限定されない。本質的には、本発明は、特定の一部材の軸方向運動を可能にすると共に2つの他の部材が互いに対して固定されたままであるようにすることができる。かくして、本発明は、部材120,140,160の組み合わせ状態の運動を含む。例えば、取っ手130,150,170のうちの任意の2つを第3の対を成していない取っ手が固定状態又は比較的固定状態のままで一対として一斉に動かし又は操作することができる。医師によるこの操作により、2つの管状部材の同時運動が可能である一方で、第3の管状部材は、固定状態又は比較的固定状態のままである。]
[0048] 例えば、外側部材160及び中間部材140は、内側部材120を固定状態又は比較的固定状態に保った状態で一斉に動かすことができる。この運動は、近位取っ手130が固定状態又は比較的固定状態に保たれた状態で医師が遠位取っ手170及び中間取っ手150を一斉に操作する場合(上述の近位取っ手130の運動とは対照的に)達成できる。変形例として、中間部材140が固定状態又は比較的固定状態に保たれた状態で外側部材160と内側部材120を一斉に動かしても良い。この運動は、中間取っ手150を固定状態又は比較的固定状態に保った状態で遠位取っ手170と近位取っ手130を一斉に操作することによって達成できる。さらに、外側部材160を固定状態又は比較的固定状態に保った状態で内側部材120と中間部材140を一斉に動かすことができる。同様に、この運動は、遠位取っ手170が固定状態又は比較的固定状態に保たれた状態で近位取っ手130を中間取っ手150と一斉に操作することにより達成できる。注目されるべきこととして、同様な作用効果は、近位取っ手130及び中間取っ手150が固定状態又は比較的固定状態に保たれた状態で遠位取っ手170を操作することによって達成できる。]
[0049] 上述したように、ステントバスケット200は、ステント300の近位端部に係合してこれを固定し、軸方向操作によりステント300をシステム100中に圧縮状態で装填するのに有用な場合がある。かかる装填は、外側部材160に対して中間取っ手150を滑動させ、これを体内管腔(図示せず)内の所望のステント配送場所に到達するまでその位置に保つことによって達成できる。図1は又、ステントバスケット200から遠ざかった遠位側の場所のところで内側部材120に設けられたステントホルダ210を示している。システム100は、中間取っ手150を遠位取っ手170から近位側に遠ざけて配置したときにこのステントホルダ210を遠位場所のところに提供するよう構成されるのが良い。システム100は、更に有利には、内側部材120の遠位端部よりに設けられた管状バンド220を有するのが良い。かかる管状バンド220は、ステントを内側部材120と外側部材160との間のステント配備領域110に解除可能に固定することができる。] 図1
[0050] 本発明の別の特徴は、ステントホルダ210をステントバスケット200から遠位側に間隔を置いて配置できるということにある。かかる軸方向変位(ステントバスケット200から遠ざかる方向における変位)により、ステントホルダ210はステントバスケット200をステント300から引っ込めた後であっても、ステント300をシステム100内に解除可能に保持することができる。かかる特徴により、所望ならば、ステント300の大部分を配備し、次にシステム100によって再捕捉し、その後ステント300の完全な配備がしやすいようになる。かかる再捕捉又は再拘束性は、以下に説明するフィラメントにより又は外側部材160をステント300上でこれに沿って軸方向に摺動させることにより達成できる。さらに、ステントバスケット200は、内側部材120及び外側部材160内に再位置決め可能である。例えば、医師は、ステント300をこれら部材相互間に再位置決めするようステントバスケット200を軸方向に前進させることができる。さらに、システム100全体を近位側又は遠位側に動かしてステント300を体内管腔内においてシステム100内で再位置決めすることができる。]
[0051] 本発明は、上述の構成に限定されないが、本発明の再拘束性という特徴は、次のように構成できる。医師は、外側部材160をステント300上でこれに沿って管状バンド220を遠位側に超えた場所まで前進させるのが良い。ステント300上でこれに沿う外側部材160の前進により、ステントバスケット200及び/又は中間部材140が内側部材120の位置に対して解除自在に固定されてステント300が定位置に保持される。ステントを体内管腔内に配置すると、外側部材160を管状バンド220を近位側に超えて引き戻すのが良く、それにより外側部材160内且つ/或いは内側部材120上でこれに沿うステント300の再位置決めが可能である。医師がステントを異なる場所に配備することを決めた場合、医師は、外側部材160をステント300及び管状バンド220上でこれに沿って再び前進させるのが良い。この再拘束により、内側部材120の位置に対するステントバスケット200及び/又は中間部材140の位置が解除可能且つ固定的に再設定される。]
[0052] 本発明は上述の構成には限定されず、システム100は、多くの管腔内器具の配送に適している場合があるが、システム100は、例えば図2に示されている実施形態の場合のようにステント300を装填すると共に放出するのに特に有用な場合がある。図2は、半径方向に圧縮してシステム100内に装填できる半径方向自己拡張形ステント300を示している。このステント300は、径管腔的に意図した管腔内治療部位まで配送し、次に、体内管腔の周りの組織に対して半径方向に自己拡張できるようシステムから放出するのが良い。伸長度は、ステント300の構造及び材料で決まる場合があり、極めて様々であって良い。また、ステント300の直径は、これが伸長すると、数分の一になる場合がある。半径方向に拡張可能なステント300は、編組ステントを含むポリマーステントであるのが良い。グラフト、例えば被覆体、ライナ、フィルム、皮膜及びこれらの組み合わせをステントの少なくとも一部分に被着させるのが良い。幾つかの実施形態では、ステント300は、編組ポリマーステントであり、グラフトは、シリコーン皮膜又はフィルムであるのが良い。] 図2
[0053] 図2は又、本発明のシステム100用のステントバスケット200の細部を示している。図示のように、取っ手150,170は、ステントバスケット200を露出させることができるよう互いに向かって相対的に配置されるのが良い。ステントバスケット200が露出されると、このステントバスケットは、例えば、外側部材160の外径よりも少なくとも約2倍の直径だけ実質的に大きい直径まで半径方向に拡張される遠位部分を有するのが良い。漏斗又はバスケットの形状をしている状態で示されているステントバスケット200は、中間部材140の遠位端部に結合され、圧着され又は違った入れ方で固定されるのが良い。幾つかの実施形態では、ステントバスケット200は、切頭円錐形の形をしていて、その近位端部から遠位側の方向に外方に広がるのが良く、例えば、近位端部は、遠位端部よりも小径である。ステントバスケット200の近位端部は、中間部材140の直径に等しく又は実質的に等しい直径(これよりも僅かに大きい直径を含む)であるが、外側部材160の直径よりも小さい直径を有するのが良い。] 図2
[0054] ステントバスケット200は、ポリマー薄膜、例えば、ポリアミド、例えばポリアミド6‐6又はナイロン、PET若しくはPTFE(これらには限定されない)で形成されるのが良い。幾つかの実施形態では、フィルムは、応従性があるのが良く、従って、漏斗は、ステント300の近位端部を受け入れるために図1で理解されるように開放形態を択一的に取ることができるようになっている。フィルムは又、ステントバスケット200を外側部材160内に受け入れ又は収納することができるよう押し潰し形態を取ることができる。幾つかの実施形態では、ステントバスケット200は、弾性であるのが良く、外部応力がない場合に弛緩状態で開放形態を取るのが良い。変形例として、ステントバスケット200は、柔軟性であり、特に、半径方向に拡張可能なメッシュ、織成体又は編組体であっても良い。ステントバスケット200は、ステント300の装填を可能にするよう妥当な長さ及び/又は直径のものであるのが良い。ステントバスケット200は、ステント300の容易な装填、抜去又は再位置決めを可能にするよう斜切縁部又はプロフィールを有するのが良い。さらに、ステントバスケット200は、中間部材140を部分的にのみ円周方向に包囲し又は囲むのが良い。さらに、ステントバスケット200をその遠位端部及び近位端部のうちのいずれか一方又は両方のところで分割し又はスリットするのが良い。さらに、ステントバスケット200は、細孔、薄いスポット又は切欠きを備えたフィルムから成っていても良い。] 図1
[0055] 図13に示されているように、別の実施形態では、中間取っ手150の遠位開口部420と近位開口部440は、同一であっても良く、実質的に同一であっても良く、或いはほぼ同一であっても良い。かかる実施形態では、中間取っ手150をシステム100内へのステント300の装填中、遠位取っ手150に当てて又はこの近くで一時的に保持しても良い。] 図13
[0056] 図14及び図15は、本発明のシステム100の平面図である。この特定の実施形態では、ステントバスケット200は、半径方向に拡張可能なバスケットであるのが良く、かかるバスケットは、ステント300の材料とほぼ同一の材料又はこれとは異なる材料で作られる場合がある。図16及び図17に示されているように、ステントバスケット200は、切頭円錐形の形状460を有し、その近位端部から遠位側の方向に外方に広がっている。この形状は、次に、真っ直ぐな又は実質的に真っ直ぐな円筒形部分又はリム部分480に望ましくは継ぎ目なしに合体するのが良い。ステントバスケット200は、半径方向に拡張可能であるのが良く、即ち、ステントバスケットは、収縮状態から解除されると、例えば、外側部材160内での圧縮状態から解除されると、拡大状態を取ることができる。ステントバスケット200は、外方に延びる端部を備えたステント300に係合するのに特に有用な場合がある。] 図14 図15 図16 図17
[0057] 図19に示されているように、ステントバスケット200は、円筒形ステントバスケット200の近位部分を中間部材140上に圧縮することにより切頭円錐形の形状を備えた状態で半径方向に拡張可能であるように作られるのが良い。加うるに、ステントバスケット200のリム部分480を図20に示されてされているように内方に付勢するのが良い。かかる別のステント係合設計例は、本明細書において説明する種々のステント形態で有用な場合がある。幾つかの実施形態では、ステントバスケット200は、中間部材にも固定されるのが良い。] 図19 図20
[0058] 図18は、「非組み立て」段階にある本発明のシステム100の種々の要素の平面図である。内側部材120は、最も長い部材であるのが良い。中間部材140は、内側部材120よりも小径であるが、外側部材160よりも長いものであるのが良い。最後に、外側部材160は、代表的には、部材の内で最も短いものであるのが良い。しかしながら、本発明は、このようには限定されず、他の管の長さに関する構成を適当に選択することができる。] 図18
[0059] 変形例では、中央ルーメンが、カテーテルシステム100を貫通して延びてガイドワイヤを受け入れても良い。中央ルーメンの場合、医師は、まず最初に、ガイドワイヤを患者の体内に位置決めし、次にカテーテルシステム100をガイドワイヤ上でこれに沿って摺動させて比較的容易にカテーテルシステム100を患者の血管内に位置決めすることができる。さらに、内側部材120は、ステント300の再位置決め及び/又は取り出しを促進するよう改造される場合がある。例えば、図21〜図23に示されているように、近位取っ手130′は端片又は二叉部52を有するのが良い。端片52は、フィラメント(図示せず)を取っ手130′の外部に固定するのに役立つ。この場合、フィラメント(図示せず)を取っ手130のキャビティ又はルーメン500内に配置するのが良い。この場合、フィラメントは、中間箇所のところで出るのが良く、それによりフィラメントをステント300に固定することができる。医師は、ステント300の配送中又は配送後に、このフィラメントを操作してステント300を再位置決めすることができる。ステント配送の完了時、フィラメントを例えば切断によりステント300から取り外すのが良い。] 図21 図22 図23
[0060] かかる追加の特徴部は、2006年5月19日に出願された米国特許出願第11/437,455号明細書(米国特許出願公開第2007/0270937(A1)号明細書)(発明の名称:Apparatus and Method forLoading and Delivering a Stent)(代理人事件番号792‐36)、2006年5月19日に出願された米国特許出願第11/437,459号明細書(発明の名称:Apparatus and Method for Loading and Delivering a Stent Using a Suture Retaining Mechanism)(代理人事件番号792‐44)及び2006年5月19日に出願された米国特許出願第11/437,889号明細書(米国特許出願公開第2007/0270932(A1)号明細書)(発明の名称:Apparatus and Method for Loading and Delivering a Stent)(代理人事件番号792‐57)に更に記載されており、これら米国特許出願を参照により引用し、これらの記載内容を本明細書の一部とする。]
[0061] さらに、管状部材120,140,160は、これらの遠位端部、近位端部又はこれらの組み合わせのところに斜切又は傾斜縁部を有するのが良い。幾つかの実施形態では、かかる斜切縁部は、滑らかな又は丸い縁部を有するのが良く、従って、丸形又は滑らかな異形の部分を有するのが良い。例えば、図24に示されているように、管状部材120,140,160は、これらのそれぞれの遠位端部120b,140b,160bのところに内方に斜切された縁部120a,140a,160aを有するのが良い。幾つかの実施形態では、斜切縁部160aは、外側部材160の遠位端部160bのところに設けられた内方に斜切された縁部であるのが良い。かかる斜切縁部、特に斜切縁部160aは、ステント300の装填及び/又は配備を助けるうえで有用である。図24に示されているように、内方に斜切された縁部又は端部は、管状部材の壁がその内側壁部分と比較して、その外側壁部分のところに大きな長手方向広がりを有する。他の実施形態では、かかる縁部は、丸形であっても良い。] 図24
[0062] 加うるに、幾つかの実施形態では、中間取っ手150を含み、オプションとしてステントバスケット200を含む中間部材140は、器具又はシステム100から完全に取り外し可能であるように解除可能に設けられるのが良い。例えば、ステント300をシステム100内に装填した後、中間部材140を近位側に引っ張って内側部材120と外側部材160との間から完全に切り離すことができる。かくして、他の方法が存在しているが、中間部材140を内側部材120から分割してこれを引き離すことができる。]
[0063] 本発明の別の観点は、システム100の遠位端部のX線透視検査による観察具合を向上させる。具体的に説明すると、遠位先端部240を放射線不透過性材料で形成するのが良く又は放射線不透過性マーカを備えるのが良い。加うるに、コア管状部材120及び/又は管状部材140の遠位末端部も又、標識材料/マーカを備えるのが良く、MRI適合性があり又は視覚的にのみ知覚される形式のもの(例えば、着色バスケット)であるのが良い。さらに、システムの材料は、金属が含まれていないものであっても良い。]
[0064] かくして、本発明のステント配送システム100により、医師は、コンパクトにされた状態のステントを完全な制御の元で選択された場所に位置決めすることができる。医師は、オプションとして選択された標識色及びインターロックバスケット200の助けにより、ステントを部分的に配備することができる。この場合、医師は、例えば位置決めの不正確さ等の問題に気付いたとき、ステント300を完全に配備するかステント300をバスケット200内のそのコンパクト形態に戻すことができる。]
[0065] 本発明に従って任意のステントを用いることができ、本発明は、種々の寸法形状のステントに対応するよう構成されるのが良い。例えば、半径方向収縮時に実質的に長手方向に細長くならない半径方向に拡張可能なステントも又有用である。かかるステントの非限定的な例は、1本又は複数本のジグザグ又は波状に起伏したワイヤで形成されたものであるのが良い。非限定的な例を挙げると、図3は、ステントフィラメント320が編組された編組ステント300の組み立て分解又は拡大図である。本明細書で用いられる「編組」という用語及びその派生語は、細長いフィラメント320の対角線方向交差(交差繰り返しパターンと通称されている)を意味し、従って、各フィラメントは、他のフィラメントのうちの1本又は2本以上の上と下を交互に通るようになっている。有用な編組パターンとしては、1/1交差繰り返しパターンを有するダイヤモンド編組体2/2交差繰り返しパターンを有する規則的な編組体又は3/3交差繰り返しパターンを有するヘルクレス編組体が挙げられるが、これらには限定されない。フィラメントを互いに上下に通した結果として、摺動可能なフィラメント交差部が生じ、これらは、互いに編成されず又は違ったやり方で機械的には係合又は拘束されない。本発明は、上述の実施形態によって限定されることはない。例えば、フィラメントのうちの何割か又は全てをフィラメント又はワイヤ交差部のところで縒り合わせても良い。ステント300の端部は、無傷性であるのが良い。] 図3
[0066] ステント300を金属、プラスチック又は任意他の材料で作ることができるが、生体適合性材料又は構造を採用するのが好ましい。有用な生体適合性材料としては、生体適合性金属、生体適合性合金、生体適合性ポリマー材料、天然源で作られ又はこれらに由来する材料及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されず、生体適合性ポリマー材料としては、合成生体適合性ポリマー材料及び生体吸収性又は生分解性ポリマー材料が挙げられる。有用な生体適合性金属又は合金としては、ニチノール、ステンレス鋼、コバルト基合金、例えば、エルジロイ(Elgiloy)、白金、金、チタン、タンタル、ニオブ、ポリマー材料及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。有用な合成生体適合性ポリマー材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)ポリエステルフィラメントを含むポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリメチルアセテート、ポリアミド、ナフタレンジカルブキシレン誘導体、シルク及びポリテトラフルオロエチレンが挙げられるがこれらには限定されない。ポリマー材料は、金属、ガラス、セラミック又は炭素成分又は繊維を更に含むものが良い。生体吸収性又は生分解性ポリマー材料の有用且つ非限定的な例としては、ポリ(L‐ラクチド)(PLLA)、ポリ(D,L‐ラクチド)(PLA)、ポリ(グリコリド)(PGA)、ポリ(L‐ラクチド‐コ‐D,L‐ラクチド)(PLLA/PLA)、ポリ(D,L‐ラクチド‐コ‐グリコリド)(PLA/PGA)、ポリ(グリコリド‐コ‐トリメチレンカーボネート)(PGA/PTMC)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリヒドロキシブチレート(PHBT)、ポリ(ホスファゼン)ポリ(D,L‐ラクチド‐コ‐カプロラクトン)(PLA/PCL)、ポリ(グリコリド‐コ‐カプロラクトン)(PGA/PCL)、ポリ(ホスフェートエステル)等が挙げられる。さらに、ステント300は、天然源で作られ又はこれらに由来する材料から成っていても良く、かかる天然源は、例えば、コラーゲン、エラスチン、グリコサミノグリカン、フィブロネクチン及びラミニン、ケラチン、アルギネート、これらの組み合わせ等であるが、これらには限定されない。さらに、幾つかの用途では、ステント300は、望ましくはシリコーンの皮膜中に埋め込まれるのが良い。かかる望ましいステントの追加の細部は、米国特許第6,162,244号明細書に記載されており、この米国特許を参照により引用し、その記載内容を本明細書の一部とする。]
[0067] さらに、ステント300は、磁気共鳴画像法(MRI)及び/又は超音波視覚化法下での外部画像化を向上させるよう放射線不透過性材料/マーカをさらに含む場合のあるポリマー材料で作られるのが良い。本質的に、ステント300は、所望の最終製品及び用途に応じて、選択的にステントに沿う所望の領域のところが放射線不透過性に作られ又は全体が放射線不透過性であるように作られるのが良い。かかる放射線不透過性材料としては、複合金属合金、金属を主成分とする粉末又はセラミックを主成分とする粉末、ポリマー材料中に混入できる粒子又はペーストが挙げられる。例えば、放射線不透過性材料は、ポリマーワイヤの構成材料であるポリマー組成物と配合し、次に、本明細書において説明しているようなステントの状態に作るのが良い。MRI可視性を促進する材料としては、ガドリニウム、鉄、コバルト、ニッケル、ジスプロシウム、酸化ジスプロシウム、白金、パラジウム、コバルト基合金、鉄基合金、ステンレス鋼又は他の常磁性又は強磁性金属、ガドリニウム塩、ガドリニウム錯体、ガドペンテテートジメグルミン、銅、ニッケル、マンガン、クロム、ジプロシウム及びガドリニウムの化合物の金属粒子が挙げられるが、これらには限定されない。ステント300は、タンタル、金、白金、イリジウム又はこれらの組み合わせの内側コア及び放射線不透過性又は視認性は向上させるために複合フィラメントを提供するようニチノールの外側部材又は層を有するのが良い。変形例として、放射線不透過性材料を金属又はポリマーステントの表面に被着させても良い。加うるに、種々の放射線不透過性材料並びにこれらの塩及び誘導体を使用することができ、これらとしては、幾つかの例を挙げると、ビスマス、バリウム及びその塩、例えば硫酸バリウム、タンタル、タングステン、金、白金及びチタンが挙げられるが、これらには限定されない。追加の有用な放射線不透過性材料及び他の特徴は、米国特許第6,626,936号明細書に見受けられ、この米国特許を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。]
[0068] また、ステント300は、ステント300に被着され、ステント300の下に設けられ又はステント300全体にわたって設けられ或いはステント300を埋め込んだ被覆体、フィルム、被膜等を有するのが良い。例えば、図4に示されているように、ステント300は、被覆体340を有するのが良い。幾つかの実施形態では、ポリマー被覆体が、ステント300の長手方向長さ全体にわたり又はその一部分にわたって被着されるのが良い。さらに、図5に示されているように、ステント300は、ステント300の長手方向長さの範囲内に又はその位置部分内に設けられたライナ360、望ましくはポリマーライナを有するのが良い。さらに、図6に示されているように、ステント300は、ステント300の長手方向長さにわたり且つこの範囲内において又はその一部分にわたって被着された被覆体340とライナ360の両方、望ましくは、同種又は異種のポリマー材料から成るポリマー被覆体とライナの両方を有するのが良い。本発明のステント300に含まれる場合がある他の特徴としては、超音波、細胞成長又は治療薬の投与のための表面改質、ステント又はステント構成要素の漸変剛性、漸変幾何学的形状、例えば、テーパ、フレア、二叉等、漸変材料、ステント構成要素の漸変幾何学的形状、例えばテーパ付きステントフィラメント等が挙げられる。] 図4 図5 図6
[0069] 図6の被覆体及びライナは、ステント300を埋め込み又は部分的に埋め込む一体形フィルム又は皮膜であるのが良い。1つ又は複数の皮膜は、ステント300、ステント300の構成要素及びこれらの組み合わせ上に被着されたものであるのが良い。被覆体340及び/又はライナ360は、例えば、ポリマー材料及び/又はシリコーンで構成された管状構造体の形態をしているのが良い。被覆体340及び/又はライナ360は、任意のプラスチック又はポリマー材料、望ましくは幾分硬質であるが可撓性のプラスチック又はポリマー材料から成っていても良い。被覆体340及び/又はライナ360は、透明又は半透明であるのが良く、望ましくは実質的に又は部分的に透明であるのが良い。ステント構成要素は、一部又は全体が一時的なものであって良く、例えば、生体吸収性、生分解性等であって良く、或いは、永続的(即ち、実質的に生吸収性ではなく又は生分解性ではない)、例えば、上述の生体適合性金属、合金及びポリマーであっても良い。] 図6
[0070] さらに、被覆体340及び/又はライナ360は、任意適当な生体適合性材料、例えばポリマー及びポリマー材料(これらには限定されない)で構成されても良く、かかる生体適合性材料としては、充填材、例えば金属、炭素繊維、ガラス繊維又はセラミックが挙げられる。有用な被覆体340及び/又はライナ360の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(発泡ポリテトラフルオロエチレン(ePTEF)を含む)、弗素化エチレンプロピレン、ポリビニルアセテート、ポリスチレン、ポリ(エチレンテレフタラート)、ナフタレンジカルボキシレート誘導体、例えばポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンナフタレート及びトリメチレンジオルナフタレート、ポリウレタン、ポリウレア、シリコーンゴム、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアルデヒド、ポリエーテルエーテルケトン、天然ゴム、ポリエステルコポリマー、スチレン‐ブタジエンコポリマー、ポリエステル、例えば完全又は部分ハロゲン化ポリエーテル、シリコーン及びこれらのコポリマー及び組み合わせが挙げられるがこれらには限定されない。]
[0071] さらに、ステント300は、1種類又は複数種類の治療薬で処理されるのが良く、かかる治療薬は、例えば、抗トロンビン薬(例えば、ヘパリン、ヘパリン誘導体、ウロキナーゼ及びPPack(デキストロフェニルアラニンプロリンアルギニンクロロメチルケトン))、抗増殖剤(例えば、エノキサプリン、アンジオケプチン又は平滑筋細胞増殖を抑制することができる単クローン抗体、ヒルジン及びアセチルサリチル酸)、抗炎症薬(例えば、デキサメタゾン、プレドニゾロン、コルチコステロン、ブデゾニド、エストロゲン、スルファサラジン及びメサラミン)、抗血小板/抗縮瞳薬(例えば、パクリタキセル、5‐フルオロフラシル、シスプラチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エポチロン(epothilone)、エンドスタチン、アンジオスタチン及びチミジンキナーゼ阻害薬)、麻酔薬(例えば、リドカイン、ブピバカイン及びロピバカイン)、抗凝固薬(例えば、D-Phe-Pro-Argクロロメチルケトン、RGDペプチド含有化合物、ヘパリン、抗トロンビン化合物、血小板レセプター拮抗薬、抗トロンビン抗体、抗血小板レセプター抗体、アスピリン、プロスタグラジン阻害薬、血小板阻害薬及びダニ抗血小板ペプチド)、血管細胞増殖促進因子(例えば、成長因子阻害薬、成長因子レセプター拮抗薬、転写促進剤及び翻訳促進因子)、血管細胞増殖阻害薬(例えば、成長因子阻害薬、成長因子レセプター拮抗薬、転写抑制因子、翻訳抑制因子、複製阻害薬、抑制抗体、成長因子阻害向け抗体、成長因子と細胞毒とから成る2官能分子、抗体と細胞毒とから成る2官能分子)、コレステロール低下薬、血管拡張薬及び内因性血管作用機序を阻害する薬剤が挙げられるが、これらには限定されない。]
[0072] さらに、図7に示されているように、本発明のステント300は、真っ直ぐな又は実質的に真っ直ぐな長手方向部分380を有するのが良い。しかしながら、本発明は、このような構成には限定されない。例えば、ステント300は、その長手方向広がりの一部分又は所々の部分に沿って漸変直径を有しても良く、例えば、フレア又はテーパを有して良い。さらに、ステント300は、その外面に移動防止特徴部、例えばフレア、ステップ(段部)、隆起部、アンカ、締結部又は他の突起を有するのが良い。漸変直径形ステント300の非限定的な一例が図8に示されている。図8のステント300は、長手方向長さ部分380及び1つ又は2つ以上のラッパ形(フレア)端部400を有するのが良い。図8に示されているように、ラッパ形端部400は、ステント300の長手方向部分380の直径よりも大きな直径を備えた拡大ラッパ形端部を有するのが良い。しかしながら、変形例として、ラッパ形端部400は、個々に又は組み合わせ状態で、ステント300の長手方向部分380の直径よりも小さな直径を有しても良い。] 図7 図8
[0073] 加うるに、ステント300はそれ自体、移動防止特徴部、例えばフレア、ステップ、隆起部、アンカ、締結部等を有するのが良い。さらに、ステント300は、再位置決め可能であり、抜去可能であり且つ/或いは再拘束可能であり且つ/或いは多数の互いに連結された又は互いに連結されていないフィラメントを有することができる。例えば、ステント300は、フィラメントループ又は要素、例えば縫合糸ループ又は要素、ポリマーループ又は要素、金属ループ又は要素及びこれらの組み合わせを有するのが良い。かかる追加のループ又は要素は、ステント300を体内管腔に部分的に又は全体的に配送した後、ステント300を再位置決めし、抜去し且つ/或いは再拘束するために例えば鉗子を用いることにより医師にとって接近可能である。さらに、ループ又は要素は、ステント300の一部として一体に形成されても良い。有用な再位置決め、抜去及び/又は再拘束ループ又は要素のそれ以上の細部は、2006年1月27日に出願された米国特許出願第11/341,540号明細書(米国特許出願公開第2006/0190075(A1)号明細書 )(発明の名称:Stent Retrieval Member And Devices And MethodsFor Retrieving Or Repositioning A Stent)及び2006年5月11日に出願された米国特許出願第11/432,065号明細書(米国特許出願公開第2006/0276887(A1)号明細書)(発明の名称:Integrated Stent Repositioning And Retrieval Loop:代理人事件番号792‐32)に見受けられ、これら特許文献の両方を参照により引用し、これらの記載内容を本明細書の一部とする。]
[0074] システム100の利用方法も又、本発明の範囲に含まれる。幾つかの実施形態では、利用は、システム100を用いて経皮方式、経管腔方式又は他の挿入方式でステント300を装填し、配送すると共に配備する方法を含むのが良い。システム100により、医師は、最小限の労力で且つステント300を損傷させることなく、ステントを配送システム100内に容易に装填することができる。]
[0075] 最初の設定では、ステント配送システム100を保護パッケージに入れた状態で医師に供給するのが良い。ステント300は、パッケージに入れられた状態で、非拘束状態で供給されるのが良い(従って、プラスチックステントは、「設定状態」を取らない)。いつでも使用可能な状態である場合、医師は、配送システム100及びステント300を手技の実施に備えてパッケージから取り出すのが良い。上述したように、パッケージに入れられた配送配備システム300は、代表的には、外側部材160、中間部材140及び内側部材120を有するのが良く、各部材は、それぞれの取っ手170,150,130を備えた互いに反対側の遠位端部及び近位端部を有する。これら取っ手170,150,130の各々は、それぞれの部材の摺動可能な配置状態を制御し、オプションとして、ステントバスケット200をステント装填中間部材140の遠位端部に固定的に設けるのが良い。]
[0076] 取っ手130,150,170をパッケージ内に拘束した状態で供給するのが良い。かかる拘束は、医師が取っ手130,150,170を偶発的に動かすのを阻止するよう例えば摩擦又は機械的ロックによって行われるのが良い。パッケージから出た状態で、中間取っ手150のシャフト部分155は、機械的且つロック機構体により近位取っ手130のレセプタクル134内に部分的に設けられるのが良い。この位置では、中間部材140の遠位端部139は、医師から遠ざかって伸長(遠位)位置153まで伸長されている。かかる遠位位置153では、中間部材140の遠位端部139に取り付けられているステントバスケット200は、非拘束位置にあり、ステント300を容易に受け入れることができる。]
[0077] 医師は、ステント300を次のように中間部材140の遠位端部139のところに設けられているステントホルダ210に被せるのが良い。最初に、ステント300の近位端部を図15に示されているようにステントバスケット200内に収納するのが良い。その後、ステント300を内側部材120上に又はその周りに締め付け又は半径方向に接触させるのが良い。次に、ステント300をステントバスケット200内に押し込んで中間部材140内へのその嵌り込みを容易にするのが良い。変形例として、ステント300を中間部材140内へのステント300の収納及び運搬を容易にするための装填カートリッジ(図示せず)内に配置しても良い。装填カートリッジは、ステントの動きを容易にするようピストン又は他の軸方向に動くことができる部材を収容しているのが良い。適当なステント装填カートリッジの細部は、更に、米国特許第6,068,635号明細書及び/又は米国特許出願公開第2003/0083730(A1)号明細書に記載されており、これら特許文献を参照により引用し、これら記載内容を本明細書の一部とする。] 図15
[0078] ステント300の装填中、取っ手170,150を互いに比較的一定の軸方向変位状態で固定された状態に保つのが良い。したがって、内側部材120及び中間部材140も又、中間部材140が外側部材160内に実質的に収納された状態で比較的一定の軸方向位置に保つのが良い。しかしながら、中間部材140は、外側部材160内に完全に収納される必要はない。これとは異なり中間部材140の遠位端部の一部分は、外側部材160の遠位端部から見て軸方向外側又は遠位側に配置されるのが良い。加うるに、中間取っ手150の小径遠位開口部又はフランジは、ストップ又は軸方向制限機構体としての役目を果たすことができる。かかる制限機構体は、内側及び中間部材120,140をステント300の装填中、比較的一定の軸方向配置状態に保つ。ステント300の装填を完了させるため、近位取っ手130を遠位取っ手170から引き離すのが良く、それにより装填が完了する。]
[0079] 幾つかの実施形態では、中間バスケット装填部材も又十分に利用するのが良い。図9及び図10に示されている本発明の実施形態では、医師は、遠位取っ手170を遠位側の方向に摺動させることによりステント300を装填することができる。この作用により、外側部材160はステント300上で摺動してステント300を外側部材160の遠位端部内に十分に装填すると共に位置決めすることができる。次に、医師は、遠位取っ手170を更に遠位側に動かしてステントが外側部材160によって完全に拘束可能になるまでステント300を拘束する。すると、外側部材160は、遠位取っ手170に取り付けられた状態で、ステントバスケット200上をこれに沿って摺動し、ステント300を内側部材120上で完全に押し潰すと共に拘束することができる。] 図10 図9
[0080] 本発明は又、内側部材120の遠位端部よりに配置された管状バンド220を提供する方法を含むのが良い。かかる方法は、ステントを内側部材120と外側部材160との間でステント配備領域110内に解除可能に固定することができる。さらに、ステント300をステント配備領域110から解除する近位位置に向かって外側部材160を軸方向に摺動させるステップをさらに含むのが良い。この方法は、外側部材160の近位端部157のところに設けられた遠位取っ手170を用意するステップと、内側部材120の近位端部157のところに設けられた近位取っ手130を用意するステップと、中間部材140の近位端部137のところに設けられたステント装填中間取っ手150を用意するステップとを更に有するのが良い。外側部材160、内側部材120又は中間部材140を別個独立に動かす方法は、取っ手170,130,150の手動操作によって達成されるのが良い。]
[0081] 医師は、取っ手130,150,170を次のように操作するのが良い。図10に示されているように、医師は、2つの手で近位取っ手130及び中間取っ手150を掴むのが良い。次に、医師は、中間取っ手ロックを利用して解除機構体を作動させ、それにより中間取っ手150を突起136から解除するのが良い。この作用により、中間取っ手150は、近位取っ手130内に引っ込められる。これにより、中間部材140は、これら内側部材120に対して引き戻される。システム100は、バスケット200を引っ込めると、機構体154に打ち勝つことができるよう構成されているのが良い。その結果、ステント300を部分的にバスケット200と重なり合った状態で外側部材160内に位置決めすることができる。] 図10
[0082] このように構成すると、医師は、遠位取っ手170を中間取っ手150及び近位取っ手130から遠ざかる方向に滑らせるのが良い。これにより、外側部材160が作動されてステント300が収納されているステントバスケット200上に延びることができ、ステント300は、潰れて外側部材160内の拘束位置を取っている。外側部材160が、ステントバスケット200にいったん完全に係合すると、医師は、中間取っ手150を近位取っ手130及び遠位取っ手170に対して引き戻すのが良い。中間取っ手150を引き戻すと、内側部材120は、ステントが戻らないようにする。かくして、ステントバスケット200は、ステント300を外側部材内に放出し、外側部材は、次に、ステントを収納保持する。かくして、ステントをシステム100内に正しく装填することができる。中間取っ手150をいったん完全に引き戻すと、機械的ロック136と突起152の組み合わせは、中間取っ手150の位置を近位取っ手130と歩調を合わせてロックし、その結果、中間取っ手と近位取っ手が今や、単一の取っ手を形成するようにする。配送システムは、今や、いつでも体内に挿入可能な状態にある。]
[0083] 幾つかの実施形態では、図10に示されている配送システムでは、ステントバスケット200を拘束状態のステント300から遠ざけるのが良い。その後、ステント300を外側部材160内に完全に装填し又は収納するのが良く、中間取っ手150を遠位取っ手170から近位側に遠ざけ且つ近位取っ手130に向かって前進させるのが良く、遂には、中間取っ手が近位取っ手130内にロックするようになる。これにより、ステントバスケット200は、装填状態のステント300から軸方向に効果的に遠ざけられる。換言すると、今や、装填状態のステント300の近位端部は、ステントバスケット200から自由になっているのが良い。装填状態のステント300からのステントバスケット200のかかる取り外しにより、ステント300の配送が容易になる。というのは、ステント300を配備するのに必要な力が小さくてすむからである。また、これにより、ステントバスケット200は、ステントが配備されている間、ステント300の邪魔にならないようになる。今や、ステント300を配備するのに遠位取っ手170を操作する必要があるだけである。幾つかの実施形態では、取っ手は、中間取っ手解除機構体(バスケット引き戻し取っ手)に接近しにくい状態で設計されるのが良い。変形例として、医師は、近位取っ手130とインターロック関係をなすのが良い別の特徴部、例えばロッドによって中間取っ手の位置を制御しても良い。また、望ましい場合には、中間取っ手150の保持は、取っ手を互いに分離することができないようにする特徴部によって永続的に行われても良い。] 図10
[0084] 図9に示されると共に上述したように、ステント300を本発明のシステム100内に完全に装填することができる。このように位置決めされると、ステントホルダ210は、ステント300を内側部材120と外側部材160との間に解除可能に固定する。幾つかの実施形態では、ステントホルダ210は、中空の管状バンドであるのが良い。より望ましくは、ステントホルダ210は、ステント300に係合して場合によってはこれを損傷させることがあるとげ、ピン又は突起がない又は実質的にないのが良い中空管状バンドであるのが良い。ステントホルダ210を、任意適当なポリマー材料、ゴム材料又は金属材料で作ることができる。幾つかの実施形態では、ホルダ210は、ステント300の固定を容易にするために接着剤又はパターン、例えば凹み及び/又は突起の表面パターンを有するのが良い。幾つかの実施形態では、ステントホルダ210は、ステント300に係合することができるとげ、ピン又は突起を有しても良い。さらに、実施形態のうちの任意のものに関し、システム100は、軸方向に間隔を置くか軸方向に並置されるかのいずれかの状態の多数のステントホルダ210を有するのが良い。さらに、ステントホルダ210は、内側部材120を完全に包囲する必要はなく、内側部材120の円周方向部分周りの一部にのみ配置されても良い。] 図9
[0085] 今や、ステント配送システム100を患者の体内に位置決めすることができ、遠位取っ手170を近位側の方向に動かすことによりステント300を配備することができる。中間取っ手150は、ステント300を再装填する必要がある場合、中間取っ手150を再位置決めしてこれを元の位置に戻すことができるよう解除機構体を有するのが良い。必要ならば、中間取っ手をロック解除し、これを遠位位置に戻すことによりステント300を体内から抜去し、そして配送システム100に再装填するのが良い。オプションとして、ステント300を中間部材140から離脱させるステント配備領域110を超えたところの場所までステント係合バスケット200を軸方向に動かし又は滑らすことによってシステムを位置決めすることができる。]
[0086] 医師は、次に、引き込み手段、例えば遠位先端部240を用いて患者の体内へのシステム100の遠位端部の挿入を行うのが良い。医師がいったん遠位先端部240を所望の場所までナビゲートし、部分的に配備されたステント300の配置場所及び向きに満足すると、医師は、取っ手170を作動させてステント300を図33に示されているように完全に配備するのが良い。次に、医師は、遠位取っ手170を中間取っ手150に向かって引き戻すのが良く、それにより外側部材160が引き戻される。このようにすることにより、拘束状態のステント300が露出され、かかる構成は、ステントを所望の配備領域に降ろし又は放出するよう設計されているのが良い。すると、配送システム100を体内から抜去することができる。] 図33
[0087] 図11に示されているように、遠位取っ手170及び対応の外側部材160を遠位先端部240から軸方向に遠ざけて前進させることにより、装填状態のステント300を体内管腔(図示せず)に降ろし又は放出することができる。医師が、管状部材160を図25に示されている位置まで部分的に引っ込めると、シースを越えたところのステント300の遠位部分は、拡張することができる。医師は、X線透視法、MRI、内視鏡又は他の低侵襲視覚化法及び装置を利用してステント300が正しく位置決めされているかどうかを判定することができる。システム100がいったん正しく挿入されると、医師は、ステント300を配備するために患者の血管内の選択された場所に遠位先端部240を位置決めするのが良い。これは、種々の手段で、幾つかの実施形態では、システム100を正しく位置決めするために遠位先端部240の近くのコア部分にマーカ、例えば放射線不透過性リング又は標識を設けることによって達成できる。] 図11 図25
[0088] ステントの配備時にだけ明らかになる幾つかの要因により、当初においては不適当であると考えられた場所が、最も最適な場所となる場合がある。これらの理由で、図1の実施形態には、標識が設けられるのが良く、その結果、医師は、画像化法のうちの任意のもの、例えば、X線透視法、MRI、超音波法等を用いて、以下に更に説明するように、ステント300の配備の程度を確認することができる。医師は、ステント300の完全配備前に、ステント300が画像化方法のうちの任意のものにより正しく位置決めされているかどうかを確認し、部分的に配備された状態のステント300を引っ込めることができる。これは、医師と患者の双方にとって重要な場合がある。というのは、位置決めが不適切であると、患者への外傷の恐れが増すと共に治療の効能が損なわれる場合があるからである。ステント300が正しく位置決めされていない場合、医師は、取っ手部分130を近位側にずらしてコア内側部材120及び中間部材140を管状部材160内に完全に引っ込めるのが良い。このようにずらすことにより、ステント300は、図10に示されているような状態に戻るようにすることができる。次に、遠位端部を操作してこれを別の所望の場所又は所望の向きに動かしてプロセスを繰り返すのが良い。] 図1 図10
[0089] 図10及び図11に示すと共に上述したように、ステント300の装填、及び/又は配備の或る特定の段階中に、中間取っ手150及び近位取っ手130を近位側に且つ/或いは並置状態に配置するのが良い。したがって、ステント装填中間取っ手150を近位取っ手130と一体化し、例えば機械的に一体化して2つの取っ手130,150の並行又は同時運動を可能にするのが良い。かかる機械的一体化は、2つの取っ手150,130に設けられている合致及び/又はインターロック機構体(図1)によって達成できる。機械的一体化は、種々の手段、例えば締まり嵌め、接着剤による取り付け、ねじ山の使用による取り付け、中間取っ手150を近位取っ手130内に嵌め込むよう圧縮される軟質材料の使用、これらの均等な任意他の取り付け方法によって達成しても良い。幾つかの実施形態では、2つの取っ手130,150に設けられている解除可能にインターロックする機構体(図1)の使用により、機械的な一体化が可能になる。この機構体は、これら機構体を互いに機械的に解除することにより2つの取っ手130,150の別個独立の運動を可能にすることができる。かかる機構体は又、これら機構体を互いに機械的に係合させることにより2つの取っ手130,150の並行又は同時運動を可能にすることができる。幾つかの実施形態では、取っ手相互間の嵌合は、締まり嵌めであっても良く或いは、中間取っ手を近位取っ手中に嵌め込むよう圧縮される軟質材料から成っていても良い。さらに、他の実施形態は、接着剤又はねじ山等であっても良い。] 図1 図10 図11
[0090] 図21〜図24は、本発明の別の実施形態を示している。図22は、本発明のシステム100の近位部分の実施形態の拡大図である。取っ手インターロック及び突起52は中間取っ手の設計例では単一成形品であっても良い。内側部材120のステップ(段部)又は切除部分は、オプションとして、上述の近位部分としての役目を果たしても良い。上述したように、かかる近位部分は、中間取っ手150の小径近位開口部440と関連して、本発明のシステム100中へのステント300の装填中、ストップ又は停止部としての役目を果たす。] 図21 図22 図23 図24
[0091] 本発明の別の特徴は、ステント装填が可逆的であるということにある。ステント300が装填中、不正確に位置決めされていると医師が疑った場合又は別のステントを使用すべきであると判定した場合、取っ手130,150を操作して内側部材120を開放位置に向かって前進させることによってステント300を容易に取り外すことができる。これにより、ステント300は、外側部材160から徐々に解除され、その後、ステント300を手でステントバスケット200から取り外すことができる。変形例として、医師が配備位置を調節し又はステントを引っ込める必要がある場合、医師は、遠位取っ手170を中間取っ手150から押し離して外側部材をステント上でこれに沿って動かしても良い。すると、医師は、自由にステントを別の配備領域に動かし又はこれを完全に取り出すことができる。さらに、管状バンド220を越えて近位側に外側部材160を引き戻すことができ、それにより、ステント300を外側部材160内に且つ/或いは内側部材120上に再位置決めすることができる。外側部材160をステント300及び管状バンド220上でこれに沿って再び前進させて内側部材120の位置に対するステントバスケット200及び/又は中間部材140の位置を解除可能に且つ固定的に再設定することができ、それにより、ステントの再拘束が可能である。]
[0092] 上述の組立体は、医療用途、例えば消化管(胃腸管)、胆道、尿路及び気道に適している場合がある。しかしながら、本発明の組立体は、神経系(例えば、脳内)、血管系(例えば、動脈又は静脈内)、心臓血管系(例えば、心臓内)等にも利用できる。さらに、この組立体は、人工的に作られた通路にも利用できる。体内通路と言った場合、これは、体内の上述の道及び系統又はその他の場所のうちの任意の中の通路を意味している。幾つかの実施形態では、この組立体は、人工的に作られた通路に使用できる。]
[0093] ステント配送システム100は、代表的には、保護パッケージ(図示せず)に入れた状態で医師に供給される。ステント300はパッケージ内で非拘束状態で供給されても良く、或いは、パッケージから別個に供給されても良い。図30に示されているように、中間取っ手150は、近位取っ手130に対して遠位側に伸長した位置にある。中間取っ手150をこのように遠位側に伸長させた状態で、ステントバスケット200も又、これがステント300を受け入れることができるよう比較的遠位側の位置にある。上述したように、取っ手130,150,170は、包装されたままの状態では、これらの相対運動が摩擦力か機械的ロックかのいずれかによって制限され又は最小限に抑えられるよう設計されている。] 図30
[0094] 図31に示されているように、ステント300を配送システム100内に装填した後遠位取っ手170を遠位側に動かしてステント300が外側カテーテル又は外側部材160によって完全に拘束されるまでステント300を拘束する。] 図31
[0095] 図32に示されているように、次に、中間取っ手170を近位取っ手130に向かって近位側の方向に滑らせることによってステントバスケット200を引っ込め、遂には、中間取っ手150が近位取っ手130内にロックし、バスケット200がもはやステント300と接触状態にはないようにする。中間取っ手150を近位取っ手130内にロックした後、有利には、ステント300を配備するのに操作できる取っ手は今やたった1つである。]
[0096] 医師が、次に、ステント配送器具100を患者の体内に位置決めするのが良い。図33に示されているように、医師は、近位取っ手130を取っ手130,150に向かって近位側の方向に動かすことによりステント300を配備するのが良い。必要ならば、ステント300を配送器具100上に再装填することによりステント300を体内から抜去し又は体内で再位置決めできる。かかる再装填は、例えば作動機構体154aにより中間取っ手150をロック解除し、中間取っ手150を近位取っ手130から遠位側に遠ざかって動かすことにより達成できる。] 図33
[0097] 図34に示されているように、取っ手インターロック152は、中間取っ手150の望ましくない運動を阻止し又は禁止し、中間取っ手150が近位取っ手130から遠位側に遠ざかって遠くまで動かないようにする。さらに、突起136及び棚部156aは、配送システム100内でのステント300の拘束中、ステントを正しく配置するためにステントバスケット200の位置決めを助ける。図25に示されているように、中間取っ手150は、近位取っ手内に滑り込むことができ、かかる中間取っ手をこの中に解除可能に収納するのが良い。] 図25 図34
[0098] 図35に示されているように、取っ手インターロック152′は、所望ならば、中間取っ手150の単一成形特徴部であって良い。] 図35
[0099] 図36に示されているように、一部がバスケット200の引き戻し取っ手としての役目を果たす中間取っ手150の位置決めは、近位取っ手130とインターロック関係をなす別の特徴部、例えばロッド180によって制御できる。かかるロッド180は又、図26に示されているように中間取っ手の制限された運動をもたらすことができる。] 図26 図36
[0100] 本発明の次の実施態様又は観点は、任意の形態及び組み合わせで組み合わせることができ、かかる実施態様は、次のように本発明の範囲に含まれる。]
[0101] 〔実施態様項1〕
配送カテーテル取っ手組立体であって、
軸方向に細長い内側部材の近位端部に取り付けられた近位取っ手を有し、
軸方向に細長い中間部材の近位端部に取り付けられた中間取っ手を有し、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの少なくとも一方は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの他方を収容すると共にこれに係合するよう設計されており、
前記中間部材の少なくとも一部分の上に重なっている軸方向に細長い外側部材の近位端部に取り付けられた遠位取っ手を有する、配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項2〕
前記近位取っ手及び前記中間取っ手は、取っ手インターロック機構体を有し、前記中間取っ手の一部分は、前記中間取っ手の遠位側への運動を阻止するよう前記近位取っ手によって解除可能に保持されている、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項3〕
前記取っ手インターロック機構体は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手と一体に成形されている、実施態様項2記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項4〕
摺動・ロック機構体を更に有し、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの一方は、前記近位取っ手と前記中間取っ手との間の移動を制限するよう構成された一体形引っ込み位置を構成するよう他方の中に引っ込められる、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項5〕
前記中間取っ手は、プロテーゼの再装填を可能にするよう前記中間取っ手を解除して前記近位取っ手から相対的に遠ざかって位置決めできるようにする解除機構体を有する、実施態様項4記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項6〕
前記摺動・ロック機構体は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手と一体に成形されている、実施態様項4記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項7〕
前記中間取っ手は、意図しない引っ込みを阻止するよう構成された機構体を遠位位置に有する、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項8〕
前記中間取っ手は、前記近位取っ手とインターロック関係をなして連結可能な少なくとも1つの突出フィンガを有する、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項9〕
前記中間取っ手は、掴み面を有する、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項10〕
前記掴み面は、ウイングを有する、実施態様項9記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項11〕
前記掴み面は、軟質グリップを有する、実施態様項9記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項12〕
ガイドワイヤ用ポートを更に有する、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項13〕
前記近位取っ手は、前記プロテーゼの装填プロセス中、前記中間取っ手を保持する摩擦力を提供する突出部を有する、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項14〕
前記近位取っ手は、前記プロテーゼの装填プロセス中、前記中間取っ手をインターロック関係をなして捕捉する機構体を有する、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項15〕
包装されたままの状態では、前記取っ手の相対運動は、機械的に制限される、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項16〕
前記中間取っ手は、前記近位取っ手に連結可能なロック機構体を更に有し、前記ロック機構体は、凹み付き解除機構体を有する、実施態様項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
〔実施態様項17〕
プロテーゼを装填して配送する装置であって、前記装置は、
プロテーゼを有し、
近位取っ手を含むコアセグメントを有し、軸方向に伸長された内側部材が、前記近位取っ手と一体に形成され、
中間取っ手を含む中間セグメントを有し、軸方向に細長い中間部材が前記中間取っ手と一体に形成され、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの一方は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの他方を受け入れてこれと嵌合するよう設計され、
遠位取っ手を含む外側セグメントを有し、軸方向に細長い外側部材が前記遠位取っ手と一体に形成されると共に前記中間部材の少なくとも一部分の上に重なっている、装置。
〔実施態様項18〕
前記近位取っ手及び前記中間取っ手は、取っ手インターロック機構体を有し、前記中間取っ手の一部分は、前記近位取っ手によって解除可能に保持されている、実施態様項17記載の装置。
〔実施態様項19〕
プロテーゼを配送システムに装填する方法であって、前記方法は、
プロテーゼ配送システムであって、内側部材に取り付けられた近位取っ手を有し、中間部材に取り付けられた中間取っ手を有し、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの一方は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの他方を受け入れてこれと嵌合するよう設計され、前記中間部材の少なくとも一部分の上に重なった状態で外側部材に取り付けられた遠位取っ手を有し、前記近位取っ手は、前記中間取っ手に解除可能に係合する解除可能なロック機構体を有する、プロテーゼ配送システムを用意するステップと、
プロテーゼを非拘束状態で用意するステップと、
前記中間取っ手を前記近位取っ手から遠ざかった位置に位置決めして前記プロテーゼを装填するステップと、
前記遠位取っ手を遠位側に動かして前記プロテーゼを前記外側部材内に拘束するステップと、
前記中間取っ手を近位側の方向に滑らせることにより前記プロテーゼバスケットを前記軸方向に細長い中間部材中に引っ込めて前記中間取っ手が前記解除可能なロック機構体によって前記近位取っ手中にロックし、前記バスケットがもはや前記プロテーゼと接触状態にはないようにするステップとを有する、プロテーゼの装填方法。
〔実施態様項20〕
前記方法は、
前記プロテーゼ配送システムを患者の体内に位置決めするステップと、
前記遠位取っ手を近位側の方向に動かすことにより前記プロテーゼを配備するステップとを更に有する、実施態様項19記載のプロテーゼの装填方法。
〔実施態様項21〕
前記方法は、
前記ロック機構体をロック解除し、前記中間取っ手を前記遠位位置に戻して前記配備されたプロテーゼを前記配送システムに再装填して前記プロテーゼを取り出し又は再位置決めするステップを更に有する、実施態様項20記載のプロテーゼの装填方法。]
[0102] 本発明の選択された好ましい実施形態を図示すると共に/或いは本明細書において説明したが、当業者であれば理解されるように、本発明の多くの改造例及び変形例が想到され、従って、これら改造例は、本発明の精神及び意図した範囲から逸脱することなく、これら改造例があたかも完全に図示されると共に本明細書において説明されているかのごとく、これら実施形態の範囲内に含まれることが理解されるべきである。例えば、本発明のこの観点の特徴は、本発明に従って任意の組み合わせの状態で適当に組み合わせ可能である。換言すると、本発明のこの観点の特徴又は要素(図面と関連して説明した特徴及び要素の全てを含む)の考えられる全ての組み合わせが想定されている。]
权利要求:

請求項1
配送カテーテル取っ手組立体であって、軸方向に細長い内側部材の近位端部に取り付けられた近位取っ手を有し、軸方向に細長い中間部材の近位端部に取り付けられた中間取っ手を有し、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの少なくとも一方は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの他方を収容すると共にこれに係合するよう設計されており、前記中間部材の少なくとも一部分の上に重なっている軸方向に細長い外側部材の近位端部に取り付けられた遠位取っ手を有する、配送カテーテル取っ手組立体。
請求項2
前記近位取っ手及び前記中間取っ手は、取っ手インターロック機構体を有し、前記中間取っ手の一部分は、前記中間取っ手の遠位側への運動を阻止するよう前記近位取っ手によって解除可能に保持されている、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項3
前記取っ手インターロック機構体は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手と一体に成形されている、請求項2記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項4
摺動・ロック機構体を更に有し、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの一方は、前記近位取っ手と前記中間取っ手との間の移動を制限するよう構成された一体形引っ込み位置を構成するよう他方の中に引っ込められる、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項5
前記中間取っ手は、プロテーゼの再装填を可能にするよう前記中間取っ手を解除して前記近位取っ手から相対的に遠ざかって位置決めできるようにする解除機構体を有する、請求項4記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項6
前記摺動・ロック機構体は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手と一体に成形されている、請求項4記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項7
前記中間取っ手は、意図しない引っ込みを阻止するよう構成された機構体を遠位位置に有する、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項8
前記中間取っ手は、前記近位取っ手とインターロック関係をなして連結可能な少なくとも1つの突出フィンガを有する、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項9
前記中間取っ手は、掴み面を有する、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項10
前記掴み面は、ウイングを有する、請求項9記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項11
前記掴み面は、軟質グリップを有する、請求項9記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項12
ガイドワイヤ用ポートを更に有する、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項13
前記近位取っ手は、前記プロテーゼの装填プロセス中、前記中間取っ手を保持する摩擦力を提供する突出部を有する、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項14
前記近位取っ手は、前記プロテーゼの装填プロセス中、前記中間取っ手をインターロック関係をなして捕捉する機構体を有する、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項15
包装されたままの状態では、前記取っ手の相対運動は、機械的に制限される、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項16
前記中間取っ手は、前記近位取っ手に連結可能なロック機構体を更に有し、前記ロック機構体は、凹み付き解除機構体を有する、請求項1記載の配送カテーテル取っ手組立体。
請求項17
プロテーゼを装填して配送する装置であって、前記装置は、プロテーゼを有し、近位取っ手を含むコアセグメントを有し、軸方向に伸長された内側部材が、前記近位取っ手と一体に形成され、中間取っ手を含む中間セグメントを有し、軸方向に細長い中間部材が前記中間取っ手と一体に形成され、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの一方は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの他方を受け入れてこれと嵌合するよう設計され、遠位取っ手を含む外側セグメントを有し、軸方向に細長い外側部材が前記遠位取っ手と一体に形成されると共に前記中間部材の少なくとも一部分の上に重なっている、装置。
請求項18
前記近位取っ手及び前記中間取っ手は、取っ手インターロック機構体を有し、前記中間取っ手の一部分は、前記近位取っ手によって解除可能に保持されている、請求項17記載の装置。
請求項19
プロテーゼを配送システムに装填する方法であって、前記方法は、プロテーゼ配送システムであって、内側部材に取り付けられた近位取っ手を有し、中間部材に取り付けられた中間取っ手を有し、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの一方は、前記近位取っ手及び前記中間取っ手のうちの他方を受け入れてこれと嵌合するよう設計され、前記中間部材の少なくとも一部分の上に重なった状態で外側部材に取り付けられた遠位取っ手を有し、前記近位取っ手は、前記中間取っ手に解除可能に係合する解除可能なロック機構体を有する、プロテーゼ配送システムを用意するステップと、プロテーゼを非拘束状態で用意するステップと、前記中間取っ手を前記近位取っ手から遠ざかった位置に位置決めして前記プロテーゼを装填するステップと、前記遠位取っ手を遠位側に動かして前記プロテーゼを前記外側部材内に拘束するステップと、前記中間取っ手を近位側の方向に滑らせることにより前記プロテーゼバスケットを前記軸方向に細長い中間部材中に引っ込めて前記中間取っ手が前記解除可能なロック機構体によって前記近位取っ手中にロックし、前記バスケットがもはや前記プロテーゼと接触状態にはないようにするステップとを有する、プロテーゼの装填方法。
請求項20
前記方法は、前記プロテーゼ配送システムを患者の体内に位置決めするステップと、前記遠位取っ手を近位側の方向に動かすことにより前記プロテーゼを配備するステップとを更に有する、請求項19記載のプロテーゼの装填方法。
請求項21
前記方法は、前記ロック機構体をロック解除し、前記中間取っ手を前記遠位位置に戻して前記配備されたプロテーゼを前記配送システムに再装填して前記プロテーゼを取り出し又は再位置決めするステップを更に有する、請求項20記載のプロテーゼの装填方法。
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